視界にキラキラしたものが見える…原因は何?病気?

健康・フィットネス

目の前の視界に、突然キラキラしたものが見えると、一体なにごとかと思ってしまいますよね。

今回はそんな「視界のキラキラ」の原因や考えられる病気について見ていきます。

 

視界のキラキラ、原因は?

キラキラとしたものが視界に映った時に一番に考えられるのは「閃輝暗点」という病気です。

それでない場合には、「飛蚊症」「光視症」といった病気が原因として有力です。

それぞれについて、原因や治療法についてみてみましょう。

 

一番多いのは「閃輝暗点」

視界がキラキラした時に、原因として一番有力なのは「閃輝暗点(せんきあんてん)」という病気です。

視界の中心ちかくにキラキラとした光が現れ、大体15~20分程度でおさまります。

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(画像は閃輝暗点の例三つ。クリックで拡大)

この光の形は人それぞれで、星・帯状・幾何学模様・のこぎりのようなギザギザなどがあります。色もさまざまですが、銀色・虹色と言う人が多いそうです。

光はキラキラするのみではなく、視界を遮ったり、モザイク模様にしたり、歪ませたりすることもあります。

偏頭痛の前兆として有名ですが、頭痛を伴わないものもありますね。

20代の若い人に起こりやすく、加齢とともに自然治癒することがほとんどです。

原因は?

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閃輝暗点の原因は、眼球ではなく、にあります。(脳神経外科)

脳の、物を見るはたらきをしている部分の血管が何らかの原因で収縮することで、血の流れが変化し、視界にキラキラが現れます。

この時の血管が視神経や中枢神経の近くである場合には、キラキラのあとに目が痛み、偏頭痛を起こす事があります(その後、嘔吐することも)。

それに対して、収縮した血管が中枢神経・視神経に近くなければ、頭痛は起きません。

で、この「脳の血管の収縮」が起こる原因ですが、ストレスや喫煙、寝不足、亜鉛とカルシウム不足などが言われていますが、遺伝病とする説もあり、はっきりと解明されてないですね。

対処法は?

何かと視界にキラキラが現れると気になり、憂鬱にもなってしまいますよね。

対処法としては、ストレスや疲れをためないよう気をつけること、食事の栄養に気をつけること、睡眠をしっかりとること。

また、できるならば、視界にキラキラが見えてきたら30分ほど昼寝をすることがおすすめです。

昼寝ができない場合には後頭部の、頭の付け根から耳までをマッサージしてみましょう。

視界のキラキラが現れたら血流が悪くなっているサインなので、マッサージで症状が改善することもあります。

重篤な病気?

閃輝暗点はなじみのない人も多いので、なにか重たい病気かと慌てる人も多いでしょう。

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ただ、若い方の場合には自然に治ることがほとんどなので、あまり気に病まず、日々の生活を改善することを考えるのが良いでしょう。

視界のキラキラは繰り返し起こることが多いですが、その頻度は人によりけり、一ヶ月に数回だったり、一年に一回だったりします。

回数が多すぎない場合には心配はいりません。頻繁に視界にキラキラが現れる場合には医師に相談すると、「血管拡張剤」などで治療することもあります。

そのほか、若い人に多い閃輝暗点ですが、中年以降に発症することもあります。

この場合には原因にストレスのほか、更年期障害も考えられます。また、脳の血管に関することなので、確かに「脳腫瘍」「脳梗塞」といった大変な病気が原因のこともあります。

心配な場合にはMRIなどで検査を受けるのがおすすめです。

 

「飛蚊症」「光視症」かも

視界にキラキラが現れた時には閃輝暗点である可能性が高いですが、これでない場合には「飛蚊症」「光視症」と言った原因も考えられます。

暗い部屋でのキラキラなら「光視症」?

光視症」もなかなか耳慣れない病気ですね。

この場合の症状は、暗い部屋で顔を振るとキラキラ・ピカっという光が見えたり、点滅したりするのが特徴です。

原因は、眼球の網膜というところが硝子体というものに引っ張られて網膜が一時的にはがれるのです。

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加齢とともに起こりやすく、視界のキラキラの後に黒い点がたくさん見える場合などは「網膜剥離」の危険もあります。

光視症が疑われる場合には対処法云々のまえにできるだけ早く眼科に行くようにしましょう。

治療にはレーザー治療や手術などの方法があります。

黒い点が…「飛蚊症」

飛蚊症は比較的有名ですよね。

これは黒い点や薄い雲のようなものが視界に映る病気で、時に視界をキラキラした何かが映ることもあります。

加齢が原因であることが多いですが、光視症と同じく網膜剥離などの危険もあるので、一度眼科で検査を受けることをおすすめします。

 

終わりに

視界にキラキラがうつった時の原因と対処法、とりわけ閃輝暗点(せんきあんてん)について詳しく見てきました。

症状は当てはまっていたでしょうか?

閃輝暗点は命にかかわるものではないことが多く、自然治癒がほとんどなので、不安になることはありません。

日々の疲れやストレスをためないように、睡眠時間をしっかり摂り、医師と相談しながらうまく症状と付き合っていくことが大切になります。

ちなみに、閃輝暗点の場合には脳の検査ができる「脳神経外科」、光視症・飛蚊症の場合には「眼科」を受診するのがお勧めです。

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