お酢はさまざまな種類がありますが、穀物酢と米酢は似ていて、違いが分かりにくいですよね。
今回は穀物酢と米酢の違いと、使い分ける場合にはどっちがどうなのか、ということについて見ていきます。
穀物酢と米酢の違い
穀物酢と米酢の違いについて、簡単に書くと下のようになります。
穀物酢 | 米酢 | |
材料 | 米・小麦・酒粕・コーン | 米 |
味 | さっぱり・さわやか | まろやかな味わい |
使い分け | 中華・洋風を中心になんでもOK | 主に和風料理 |
値段 | 安め | やや高め |
それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
材料の違い
穀物酢と米酢の大きな違いは、その名前からわかるように「材料」の違いです。
穀物酢の主な材料は「米・小麦・酒粕・コーン」で、これらをブレンド・醸造して作られています。
似たお酢に「麦芽酢(イギリスのモルトビネガー)」などがあります。
穀物酢と違って米酢の材料は「米」を醸造して作られます。
米酢の中でもベースのお酒も含め純粋に米で造られているものは特別「純米酢」とも呼ばれます。
味の違い
材料が違うので、やはり穀物酢と米酢では味も異なります。
穀物酢はさっぱりした酸味で、さわやかな味が特徴です。
クセが少ないのでさまざまな料理に広く使われますね。
反対に米酢はどちらかというとまろやかでこくのある味わいが特徴。
お酢の味をそのまま生かすような料理に使われます。
穀物酢と米酢の使い分けについて
材料や味の違いの次には、料理によってどっちをどう使い分けるかということについて見ていきましょう。
穀物酢の使い分け
穀物酢は上に書いたようにさっぱりした味で、クセが少ないので、幅広い料理によく合います。
穀物酢に関しては、そこまで使いわけを気にせず、さまざまな調理に使ってよいでしょう。
迷う場合には、下の一覧を参考にしてみてください。
- さわやかな酸味→ドレッシングやマリネに
- さっぱり→洋風料理や中華料理に
- 火を通すものも通さない料理もOK
- 煮物・いためものの隠し味に
- 肉や魚のくさみを消す
- 野菜の黒ずみを防ぐなどの下処理に
安いので、掃除に使うのにも最適。
とても使いやすいのが穀物酢の特徴。
安いので、料理以外でも掃除などに気軽に使えます。
下処理や隠し味に使う場合にも、手軽に使える穀物酢がおすすめ。
米酢との違いも踏まえて、穀物酢は家にひとつはほしいお酢かもしれません。
米酢の使い分け
穀物酢と比べると味に特徴がある米酢は、使い分けにやや注意が必要です。
米酢は穀物酢とは違い、火を通さない料理・和風料理に多く使われます。
米酢を使おうかどうか迷った時には下のようなことを参考にしてみて下さい。
- まろやかな味
→お寿司や酢のもの・合わせ酢・ドレッシング・マリネなど - 和風料理に使われる。
- お酢の味を楽しむ料理に。
- 火を通す料理には向いてない
(火を通すと香りが飛んでしまう) - 値段が高めなことが多いので、掃除や調理の下処理には向いてない
米酢は穀物酢よりも味にクセがあったりブレがあり、中には酸度が強く、とがった味のものも存在します。
また、お酢の香りや味を楽しむ料理に合っているので、香りが飛んでしまう火を通す料理には使いにくいかも。
そのほか、お寿司の酢飯などには穀物酢よりも米酢がおすすめです。
使い分けに困ったら
最後に、使い分けに困った場合についてまとめておきます。
- 火を通すなら→穀物酢
- 酢の味がメインなら→米酢
- 調理の下処理・隠し味→穀物酢
- 掃除→穀物酢
- お寿司・酢のもの→米酢
- ドレッシング・マリネ→味のお好みで(まろやか米酢・さっぱり穀物酢)
ちなみに、上でも書いたように米酢はものによって味が違うこともあります。
また、米酢と穀物酢以外にもお酢の種類はいろいろありますので、買う時に注意して見てみると面白いでしょう。
穀物酢・米酢ともに、さまざまな料理で試してみて、自分に合った使い分けを見つけてみてください。
終わりに
穀物酢と米酢の違いと使い分けについて見てきました。
お酢ってどれも同じようで、意外と違いが大きかったり、使い分けが大切だったりします。
迷う場合には、米酢よりも穀物酢を使っておいたほうが無難かもしれませんね。
参考になったなら幸いです!