濃い味がおいしいそら豆ですが、旬の期間が短いこともあって、意外と茹で時間や茹で方があいまい。
今回はそら豆の茹で方と茹で時間について見ていきます。
そら豆の茹で方
そら豆と言ったら、やっぱり塩茹でが基本ですよね。塩味がおいしいのが特徴です。
そら豆の茹で方は下のような手順になります。
- さやからそら豆を取り出す
- 切り込みを入れる
(黒い部分に包丁で) - 沸騰したお湯に塩・酒ともに茹でる
- ざるにあげて冷ます
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
さやからそら豆を取り出す
固いさやから、そら豆を取り出します。
そら豆一個の大きさは大体3センチなので、それより小さい場合には茹で時間を短くするなど工夫するとよいでしょう。
さやごとは茹でられる?
そら豆を茹でるとき、さやから取るのがめんどいかもしれません。
それでも、お湯でゆでる場合には、そら豆のさやを取り除く必要があります。
電子レンジで加熱するか、焼く場合にはさやごと調理することができます。
(電子レンジでさやごと調理:軽く水洗いをした後、500Wで3分。中でそら豆が破裂するような音がすると完成)
切り込みを入れる
次に、包丁でそら豆に切り込みを入れます。
切り込みは黒い部分で、長さは1.5センチから2センチくらい。
こうすることで、①火が通りやすくなる、②塩味がしみやすくなる、③皮がむきやすくなる、といった良さがあります。
沸騰したお湯に塩・酒ともに茹でる
お湯を沸騰させ、そこに塩・酒を加えた後、そら豆を茹でます。中火で2分程度。
酒を加えることによって、そら豆の青臭さがなくなり、よりおいしくなります。
分量
- 水 : 1リットル
- お酒 : 100ml
- 塩 : 大さじ2
そら豆の分量に合わせて、水・酒・塩の量は調整してもよいですが、比率は変えないようにするのがポイント。
茹で時間について
そら豆の茹で時間は「中火2分~2分半」を基本に考えると覚えやすいです。
- 少しかため → 1分半
- ほどよい → 2分
- やわらかめ → 3分くらい
ただ、茹ですぎるとそら豆のほくほく感がなくなってしまうので注意が必要です。
このあたりについては、下の「茹で時間について」で詳しく解説します。
ざるにあげて冷ます
茹で終わったそら豆は、ざるにあげます。
この時に、そら豆を冷水にさらさないのがポイント。
冷水にさらすと水っぽくなってしまいます。
調理する場合にはうちわなどで冷ましましょう。そのまま食卓に持っていってもおいしいです。
そら豆の茹で時間について
そら豆の茹で時間は、「中火で2分」と覚えておくとわかりやすいです。
ゆで具合が分からない場合には、一つ食べてみて確認するといいかも(つるんと皮がむければ、茹であがりです)。
強火で3~4分が好きだという人もいますが、茹ですぎるとほくほく感がなくなるので、注意しましょう。
茹で時間の調整
- 少し硬めが好きなら1分半
- 平均的には2分~2分半
- 柔らかめが好きなら3分位の茹で時間
そのほか、下のようなそら豆は、1分半くらいから様子を見るようにしましょう。
- そら豆一つの大きさが3センチ以下
- さやの内皮が柔らかい
他の調理・冷凍するとき
ほかの調理に使う場合には、そら豆は少し短めにゆでるといいかも。
また、冷凍する場合には1分と、これまた少し短めの茹で時間にしておきましょう。
皮ごと茹でてOK
上で見たように、そら豆はさやはとる必要がありますが、皮はとらずに茹でてOKです。
茹でる前には皮がむきにくいです。
焼く場合でも、切り込みを入れて、いったん茹でて、皮をむいてから使うのがおすすめ。
そら豆の皮は食べられる
ちなみに、そら豆の皮は食べることもできます。
食物繊維と栄養が多く含まれているので、健康にもよいですね。
でも、そら豆の薄皮は青臭さがあるため、好き嫌いが分かれます。苦手なら、薄皮をむいた方がおいしいでしょう。
冷凍保存する場合の茹で方
上に書いたように、そら豆を冷凍保存する場合の茹で方も、基本的には同じです。
ただ、茹で時間は短めに、1分ほどにします(茹ですぎに注意)
茹でたあとは、温かいままバットなどに並べて、冷凍庫で一気に凍らした後、保存袋などに入れます。
急速冷凍が、そら豆をおいしく冷凍するコツです。
保存期間について
そら豆はさやから取り出すと新鮮さがなくなります。できるだけ下ゆでをしてから冷凍するようにしましょう。
茹でた後のそら豆の冷凍保存期間は大体1か月。
ちなみに、冷凍ではなく冷蔵なら、1~2日を基準に食べきるようにしましょう。
そら豆の調理法
茹で時間や茹で方を見たところで、調理法についても見てみましょう。
代表的なものでは、そら豆は下のような調理ができます。
- ゆでて皮をむく
(サラダやゼリー寄せの具材)
(前菜のムースに、パテやテリーヌに) - ピューレ
(ポタージュスープ、すり流し、魚料理のソース) - いためもの・炊き込みご飯
(パスタ・リゾット) - 煮物
(肉類や魚介類と一緒に。煮込みすぎないようにすると、彩りがきれいに) - 揚げ物
(素揚げ、コロッケの中に混ぜて)
そら豆は緑色があざやかなので、どんな料理でもアクセントになって、彩りがよくなります。
また、食感も独特でおいしいですね。
ポイント
茹で以外の調理に使う場合にも、いったん軽くゆでた方が皮がむきやすいです。
煮込み料理の場合には、そら豆の緑色を残すために、煮込みすぎないのがポイント。
上に書いたように、そら豆の薄皮は栄養もあり、食べられますが、青臭さがあるので料理に折っては取り除いた方がおいしいです。
おわりに
そら豆の茹で方や茹で時間、皮ごとやさやごとの場合について見てきました。
5月6月が旬のそら豆、実は茹でに焼きにとさまざまな料理に使えます。
これを期にそら豆の茹で方をマスターして、おいしい料理をたくさん使ってみてください。