牛肉を使ってローストビーフを作る場合に悩むのが、肉の部位ですよね。
スーパーの安い牛肉でもOKなのかどうかも不安なところ。
今回はローストビーフに向いている肉の部位や、安い肉でも大丈夫か、という点について見ていきたいと思います。
ローストビーフの肉の部位
ローストビーフの肉の部位は基本的に、どの部位でも作ることができます。
ただ、ローストビーフにおすすめとされているのは、以下の肉の部位です。
- モモ
- 肩ロース(外国産)
- ヒレ(国産牛)
それぞれの肉の部位の特徴と、そのほかの部分についても見ていきましょう。
モモ
ローストビーフで使われる肉の部位で、もっとも多いのが「モモ」です。
牛肉の中で脂肪が少なく、あっさりしているので、ローストビーフのように冷やして食べる場合に向いています。
(脂肪が多いと、冷やした場合に食感が悪く、おいしくないことも)
特に内モモ肉は繊維質が少なく、火が通りやすいので、調理が楽でローストビーフ向きです。
ちなみに、牛モモ肉は火を通しすぎると固くなるので少し注意です。
肩ロース
肩ロースの特徴は脂肪分が適度で、きめが細かく柔らかいこと。
うまみがあり、個人的にはとてもおいしいので、肩ロースのローストビーフが好きです。
特にオーストラリア産牛肉の場合は、肩ロースがローストビーフに向いています。
ただし、モモ肉と比べると若干火の通りが良くないので、しっかり牛肉を常温に戻してから調理する必要があります。
ヒレ(国産)
国産の牛肉を使う場合には、ヒレでローストビーフを作る人もいるようです。
ヒレの部位でローストビーフを作ると、やはり他よりも柔らかくなるとのこと。
ただし、少し値段が高いことも。
また、場所によって厚みの差があるので、ローストビーフに不向きとの声もあり、さまざまです。
そのほか
そのほかには、アメリカ産のサーロインブロックやランプなどの部位もおすすめ。
特にアメリカ産のサーロインは、少し高くぜいたくですが、やっぱりしっかり調理すればおいしいようです。
ローストビーフの肉の選び方
ローストビーフの肉といえば、脂の量が大切です。
脂の多すぎはNG
あたたかい牛肉料理の場合、ちょうどよく脂があるとおいしいものです。
しかし、ローストビーフは通常、冷やして食べますよね。
冷えた脂が多いと、牛肉の食感が悪くなったり、脂ばかりを食べるような心地になることも。
そのため、ローストビーフの肉の部位を選ぶ場合は、脂の多すぎる部分は避けましょう。
国産牛は・・・
国産牛でローストビーフを作る場合は、肩ロース・モモ・ランプなどの部位がお勧めされることが多いです。
反対に、サーロインやリブロースはおすすめされません。
特に、国産サーロインなどをローストビーフにすると、冷めると固くなってしまうことが多いです。
外国産は・・・
外国産牛でよく見かけるのは、アメリカ産とオーストラリア産かと思います。
アメリカ産牛肉は脂が少ないので、ローストビーフにしてもおいしくいただけます。
また、オーストラリア産牛肉もローストビーフでおいしいですが、少し香りが強いのが特徴。
なので、オーストラリア産牛肉でローストビーフを作る場合は、濃いめのたれやスパイスを用意するのがお勧めです。
スーパーによっては
スーパーによっては、ローストビーフ用の肉として売っていることがあります。
この場合は、モモ肉か肩ロースのことが多いですね。
スパイスが添付してあることもあり、便利です。
安い牛肉でもOK?
ローストビーフを作る時、高い方がいいんじゃないか…と思うかもしれません。
ローストビーフは安くてOK
安い牛肉でローストビーフを作ってもおいしいかどうかですが、大丈夫です。
上で見たように、ローストビーフは脂身が多いと、逆においしくなくなってしまうことがあります。
高級なものより、むしろやすいものの方が、冷めても固くなりにくく、おいしくいただけますよ。
ちなみに、自分がローストビーフを作るときは、オーストラリア産の肩ロースで作ることが多いです。
ローストビーフを作るポイント
ローストビーフを作る場合には以下の点がポイントです。
- 味をしっかり漬ける
- 焼き色はしっかり
それぞれ、見てみましょう。
味をしっかり漬ける
ローストビーフは焼く前にスパイスや、漬けて味をつけるかとおもいます。
この時は、しっかりめに味をつけるのが、おいしいローストビーフのポイントです。
特に、オーストラリア産牛肉の場合は、「ちょっと濃いかな」くらいしっかり、味をつけるようにしましょう。
また、火がしっかり通るように、常温に戻しておくことも大切です。
焼き色はしっかり
ローストビーフは、表面の焼き色はしっかりつけるようにしましょう。
焼き色をしっかりつけることで、肉汁が流れるのを防ぎます。
特に余熱で中まで火を通す場合には、焼き色がしっかりつくまで待つようしましょう。
おわりに
ローストビーフの肉の部位や、安い肉でもいいのかということを見てきました。
ローストビーフはごちそうの時に作ることも多いので、どうせならおいしく作りたいですよね。
案外、高級ではない安いお肉の方がおいしくできたりするものです。
作るのに迷った時に、参考になったなら幸いです。