古代ローマ版の血液型占い!?「四体液説」「四気質説」とは

意味と語源

日本ではまったくのデタラメなのに血液型によって性格を分ける、という考え方が浸透していますよね。

ただ、実は古代の時代でも体液によって物事を考える「四体液説」、さらに性格を分ける、「四気質説」というものが存在していたんです。

今回はその「四体液説」「四気質説」がどんなものであったかを紹介します。

 

病気は体液から「四体液説」

血液型占いの元祖「四気質説」、そのまた元になったのが「四体液説」です。

 

「四体液説」が唱えられたのは紀元前400年頃、今から何と2400年前ぐらいです。

初めにこの事を言ったのは古代ギリシアの医者・ヒポクラテス。

ヒポクラテスは、医学を呪術から切り離し、臨床や観察などを重視し、医学を発展した医師として有名ですね。どんな生き方をしたかは詳しくは伝わっていないものの、医学の発展に大いに寄与した事は確かです。

そんなヒポクラテスが唱えた「四体液説」とは

「血液 / 粘液 / 黄胆汁 / 黒胆汁 の四つの体液がある」

「この四つの体液がうまく調合していると心身ともに健康に、バランスが保たれないと病気になる」

というような考え方。

このようなヒポクラテスの説を参考に、さらに「体液が性格と結びついてくる」というような主張をしたのが、古代ギリシア・ローマの学者・ガレノスです。

 

体液によって性格はかわる「四気質説」

四気質説を唱えたガレノスは紀元150年頃の人。ヒポクラテスよりも結構あとに生まれた人ですね。

 

ガレノスは、ヒポクラテスが言っていた四つの体液(血液 / 粘液 / 黄胆汁 / 黒胆汁)がそれぞれ、性格や元素、季節に結びついている、というような事を言いました。

下のような感じです。

 

◆血液 (多血質)
季節は春、元素は空気。 性格は明るく、快活、社交的。

◆黄胆汁 (胆汁質)
季節は夏、元素は火。 性格は短気で積極的。

◆黒胆汁 (黒胆汁質)
季節は秋、元素は地。 性格は慎重で神経質、不安定。

◆粘液 (粘液質)
季節は冬、元素は水。 冷静で堅実、勉強熱心。

 

今の血液型占いと少し似ているところもありますよね。

多血質がO型、胆汁質がB型、黒胆汁質がA型、粘液質がAB型のように思えたのですがみなさんはどうでしょうか。

ちなみにこの四気質説は古代ローマの崩壊によって一時期忘れられますが、15世紀ごろのルネサンスによって近代にも伝えられます。その後、占星術や哲学などとも結びつけられるようになります。

 

四体液説によって・・・

かつては医学と密接に結びつき、病気になった時には体内の悪い血を外に出す(瀉血)ことがよい、とされていたこともあります。

瀉血は現在でも多血症などの際に有効ですが、昔は弱っている患者から大量の血を抜きだし、死に至るケースも多かったです。

例えば、アメリカの大統領・ジョージ・ワシントンは10時間の間に4リットル(体内の血液の約半分)を瀉血したのち、死亡したという話があります。

そのほか、モーツァルトが死亡した原因の一つに瀉血がある事も知られていますね。

 

 

もちろん、この説は今では、血液型占いとしてまったく正しくないものですが、占いなどでは時々使われていたりもします。占い好きな人などはちょっと気にかけてみてはいかがでしょうか。

 

 

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