年賀状のかわりにだす喪中はがきではありますが、案外知らないことも多く、郵便局にあるかどうかも記憶にない人が多いでしょう。
今回は喪中はがきは郵便局に販売しているのか、切手はどうすればよいのかということを見ていきます。
喪中はがきは郵便局で販売…
結論から言うと、喪中はがきは郵便局で販売していません。
というか、実は、年賀状のような、喪中の時に用いる「喪中はがき」というものは存在していないのです。
喪中はがきは、普通の郵便はがきに自分で表と裏に喪中の印刷をするか、業者に頼むかということになります。
喪中はがきは「胡蝶蘭」柄を
喪中はがきを作る際には、郵便局では料額印面(左上・切手の変わりの部分)が「胡蝶蘭」の通常はがきを使うことをすすめています。
胡蝶蘭のはがきは地味めなので、喪中はがきに向いています。
喪中はがきを郵便局で買い求めたい時には、胡蝶蘭の郵便はがきを買い求めるようにしましょう。
表裏が無地なので、そこから自分で喪中はがきとしての体裁を整えていくこととなります。
通常はがきのほか、インクジェット紙のものもあるので、印刷にも対応して、一枚52円です。
郵便局で印刷もしていますがお高めなので、自分で印刷するか、頼むのがよいでしょう。
印刷を頼む場合には
喪中はがきの印刷を頼むこともできます。
安さを考えると、cardbox(カードボックス)などがおすすめですね。
身近なところだと、Amazonが手軽で買いやすいかと思います。
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喪中はがきの郵便番号枠は
郵便局で喪中はがき、もとい胡蝶蘭のはがきを買う時に、ふと郵便番号の色が気になるかもしれません。
胡蝶蘭のはがきは郵便番号の枠が赤色。
「赤色は喪中はがきにふさわしくないのでは」、と不思議に思う方もいるでしょう。
ただ、はがきの郵便番号の枠が赤(あるいは朱色)でなきゃいけないんです(日本工業規格や郵便約款によって決められています)。
喪中はがきというと枠が黒色をイメージしますし、それを使う方もいます。これは郵便局にとって迷惑なのです。
なぜ黒色はNG?
喪中はがきとはいえ、黒色の郵便番号枠はNG。
黒色の枠は郵便番号が読み取れず、誤認識しやすくなるので、郵便局側の手間がかかります。
内国郵便約款にも下のように明記されています。
郵便番号記入枠及びハイフンの色は、朱色又は金赤色とします。ただし、黒又は青系統のインクを
混入しないものに限ります。
(http://www.post.japanpost.jp/about/yakkan/1-3.pdf)
もちろん、郵便局で喪中はがきに黒い郵便番号枠のはがきは販売していません。
赤い枠が気になる場合は?
もしも喪中はがきに赤い枠を使うのが心配な場合には、わくのないはがきを使うのが良いでしょう。
郵便局ではなく、市販の喪中はがきに枠のないものがあるので探してみてはいかがでしょうか。
喪中はがきの切手はどうする?
胡蝶蘭のはがきでは左上に料額印面があるので、切手を貼る必要はありません。
ただし郵便局以外で買ったはがきで喪中はがきを作る場合には切手を用意する必要があります。
この場合には「弔事用切手」というものを貼ることとなります。
弔事用切手は郵便局の窓口のほか、100枚単位で使う場合には日本郵便のHPから買うこともできます。
弔事用切手は必要なだけ買おう
弔事用切手は喪中はがきの時以外はなかなか使わないものです。
家に取っておいてもよいですが、できるだけ必要な分だけ買い求めた方がよいでしょう。
もしも多く買いすぎた時には、郵便局で手数料5円/枚 で普通のはがきや切手と交換するか、金券ショップで現金にかえるのがおすすめです。
ちなみに弔辞用切手のほかには料金別納郵便で出すということもできます。
余った喪中はがき
弔事用切手と違って胡蝶蘭のはがきは普段から郵便局が売っており、喪中はがき以外に使われることもあります。
ただし、やはり喪中はがきという印象を持っている方もいますので、普段使うのは避けた方が無難かもしれません。
こちらも使う予定が全くないのなら、喪中はがきとして取っておいてもよし、郵便局で交換しても良いですよ。
喪中はがきの販売・出す時期
郵便局から胡蝶蘭のはがきを買い、喪中はがきを作るのは案外手間のかかることです。
できるだけ早めに準備する事が好ましいですね。
出す時期は11月上旬~12月10日ごろまでがめやす。
年賀状の受け付けは12月15日なので、それまでには絶対にに出すようにしましょう。
特に11月の下旬以降は郵便局がこみ合ったり、忙しくなったりするので、11月中旬までに出す事ができれば好ましいです。
喪中はがきを書き損じた場合
喪中はがきを書き損じた時には、普通のはがきと同じく郵便局で交換が可能です。
ただし、料額印面の部分が破れていたりする場合には交換できないこともあります。
参考:書き損じはがきの交換手数料や交換方法・期限についてまとめ
終わりに
喪中はがきが郵便局で売っているか、また切手はどうするか、ということについて見てきました。
喪中はがきは当然、そんな頻繁に送ることがないので、郵便局での販売や切手のことは気になりますよね。
上に書いたように、郵便局では「喪中はがきください」と言っても販売していないので、「胡蝶蘭のはがき」を買い求めるようにしましょう。