まぶたにいつの間にかできものができていた……なんてこと、ありますよね。

今回はまぶたのできものについて、特徴(白い・赤い・黄色・茶黒・痛み等)とともに、その原因と対処法、また何科に行けばいいかなどについて、見ていきます。

できものの色は?(赤・白・黄色・茶黒)

まぶたのできものの原因について考える時に、そのできものの色によって分けるのが一般的です。

できものが赤い

できものが赤い場合には麦粒腫(ばくりゅうしゅ)霰粒腫(さんりゅうしゅ)といったものが考えられます。2つとも「ものもらい」と呼ばれ、簡単な見分け方は下のような感じ。

  • 麦粒腫→ぽつっとした赤いできもの。白い場合には膿を持っている。
  • 霰粒腫→丸くてコリコリしている、あぶらのかたまり。

>>「麦粒腫・霰粒腫について」に進む

できものが肌色~黄いろ

できものが肌色、あるいは黄色である場合には汗管腫(かんかんしゅ)、眼瞼黄色腫(まぶたおうしょくしゅ)、皮様嚢腫(ひようのうしゅ)といった原因が考えられますね。

>>「できものが肌色の場合」に進む

できものが茶色

また、できものが茶色・黒色の場合には「ほくろ・脂漏性角化症(良性腫瘍)」「がん(悪性腫瘍)」のふたつの可能性があります。
>>「できものが茶色の場合」に進む

 

それでは、それぞれについて詳しく見て行ってみましょう!

 

1、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

まぶたのできもので一番多いのが麦粒腫(ばくりゅうしゅ)です。

まぶたにぼつっとした赤い小さいできものが特徴で、まぶたやそのまわりにある腺(汗腺や脂腺)に細菌が入ることが原因でできてしまいます。

画像はこちら(新しいタブで開きます、札幌医科大学のサイトより。以下同)

症状は?

症状の特徴は下のような感じ。

  • 赤い、あるいは膿をもって白い
  • 痛い(まばたきで痛むことも)
  • かゆい
  • 充血

初めは軽く痛んだりかゆいだけでも、徐々に瞬きをするだけで痛んだり、できものの周りが腫れたり。そのほか、目の充血やごろごろ感を感じることもあります。

白いぽつっとしたものが見える場合には、できものが膿を持っているということです。

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治療について

化膿が進むと、できものが自然に潰れ、腫れやできものが消えます。なので、放っておくと自然に治っていたという事が多いです。

そのほか、自分で針で刺して膿を取り除くという方法もありますが、まぶたの近くなので危なく、炎症が広がる恐れもあるので、あまりおすすめはしません。

病院に行くと、抗生物質の点眼薬が処方されるのがほとんど。症状がひどくない場合には数日で治ってしまうでしょう。

腫れがひどかったり、できものが痛んだりという場合に塗り薬や内服薬をもらえる事もあります。

ということで対処法としては

  1. 化膿して膿がでることでできものが治るまでまつ
  2. 病院に行き、点眼薬などで治す

の2つがあります。

早めに対処する事で症状の悪化が防げるので、個人的にはできものを病院で診てもらうのがおすすめですよ。

気になるかと思いますが、こすったりさわったりしないよう気をつけましょう。

参考:ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)を放置する場合の対処法まとめ

2、霰粒腫(さんりゅうしゅ)

まぶたのできもので麦粒腫の次に多いのが霰粒腫(さんりゅうしゅ)というものです。

画像はこちら(新しいタブで開きます)

原因は?

できものができる原因は、まぶたの脂腺にあぶらがたまること。

で、このたまったあぶらのしこりに細菌が感染するが原因で炎症を起こし、できものが痛くなったり、赤く腫れたりします。

症状は?

しこりは小さく丸く、さわるとくりくりと動くなどの特徴があります。

しこりに炎症が起きると、まぶたが赤く腫れたり、痛くなったりします。また、まばたきをすると違和感があるだけではなく、外見的に非常にできものが目立って見えます。

治療は?

病院に行くとまず、炎症を起こしている場合には抗生物質の目薬が処方されます。

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そのほか、できものが大きい場合には直接「副腎皮質ステロイド薬」というものを注射したり、局所麻酔をしてたまったあぶらを出す手術をすることになります。

どちらもそう難しい手術ではないので心配する必要はないでしょう。

対処法

個人で出来る対処法としては、できものに毎日何回か温湿布をあてるというものもあります。

しこりが小さい場合にはこれだけで数週間で治る事もあります。できものが大きい場合には病院での対処と並行しておこなうことで、治りが早くなるでしょう。

参考:ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)を放置する場合の対処法まとめ

3、汗管腫(かんかんしゅ)

 


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「汗管腫(かんかんしゅ)」は下の3つの特徴があります。

  • まぶたのできものが1mm~5mmの小さなぶつぶつ
  • できものの色が肌色に近い
  • 思春期以降の女性に多い

汗管腫は良性のできものなので、特に治療する必要はありません。

ただ、女性は化粧をする時などに気になるでしょう。病院に行くと取り除いてもらう事ができます。

治療について

数が多くない場合にはひとつずつ表面を削ります。数が多かったり、大きい場合には「切除」というかたちになるでしょう。

個人でできる対処法というのはありませんが、汗管腫だとしたら、そこまで不安になる必要もないでしょう。

 

4、眼瞼黄色腫(まぶたおうしょくしゅ)

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眼瞼黄色腫(まぶたおうしょくしゅ)の場合には下のような特徴があります。

  • まぶたのできものが平ら・黄色っぽい
  • 痛くもかゆくもない
  • 結構目立つ

画像はこちら

原因は?

原因は血液中の脂質が皮膚にもれ、脂肪が細胞化してしまうこと。

なので、高脂血症(高コレステロール血症)や中年以降に多いとされています。

対処法は?

一応、良性腫瘍ですが、見た目的に非常に目立ってしまいます。

また、心筋梗塞などほかの病気が併発している場合もあるため、個人での対処法というより、病院に行く事をおすすめします。

病院では通常、検査のあと、局所麻酔をして摘出手術をおこないます。

 

5、皮様嚢腫(ひようのうしゅ)

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皮様嚢腫(ひようのうしゅ)は幼児に多い、まぶたの上のほうのぼこっとしたできものを言います。

生まれる前に皮膚が奥にめり込んでしまうなどの原因がいわれていますが、なぜかははっきりしません。

放っておくと袋が大きくなり眼球を圧迫する事もあるため、2歳までに切除するのが通常です。

全身麻酔で手術を行う事が多いです。

画像はこちら

 

できものが茶色~黒色の場合

まぶたのできものが茶色から黒といった暗い色の場合にも「ほくろ・脂漏性角化症(良性腫瘍)」の場合と「がん(悪性腫瘍)」である場合のふたつが考えられます。

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見分け方は?

まぶたにある黒や茶色のできものが良性か悪性かは医者でも簡単に見分けるのは難しいものです。

目安としては、できものの表面が「つるっ」としているか(良性)、それともいぼいぼとしているか(悪性)。

また、良性のできものはかたちが楕円形なのに対し、悪性の場合にはかたちがいびつな事が多いそうです。
そのほか、悪性腫瘍は数週間のあいだに急激に大きくなったり、数が増えたりします。

なので、昔からあるほくろやできものなら良性である可能性が高いでしょう。

参考:ほくろとがんの見分け方…皮膚癌になってしまう可能性は?

どうすればいい?

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まぶたの茶色や黒のできものが気になる場合にはまずは病院で診てもらうのが良いでしょう。

脂漏性角化症などの加齢による良性のできものかもしれませんし、悪性だとしても、早い発見で何事もなく治療できる事も少なくありません。

個人での判断や対処法よりは、医者に診てもらった方が確かですし、安心できます。

 

何科に行く?

まぶたのできものの場合には、皮膚科に行くべきか眼科に行くべきか迷うかもしれません。

どちらでも診てもらえるのですが、よりしっかりした診断なら「眼科」の方が良いでしょう。

まぶたのできものは眼に関する場合の方が多いですし、手術や切除をするとなると当然、眼科の担当分野になります。

ただ、近くにそう言った専門科がない場合には内科でも大丈夫です。

 

おわりに

まぶたのできものについて特徴別に見てきました。

ただ、当然ここに載せきれなかったものもあります。できものが赤くても悪性腫瘍の場合もありますし、乳頭腫などほかにもいろいろな原因が考えられます。

まぶたにできものができて気になる場合には、ここに書いた事は参考程度にとどめておいて、個人で対処するよりもまずは病院で診てもらうようにしてくださいね。

 

症例の画像については下のサイトからお借りしています!

http://web.sapmed.ac.jp/prs/eyelid/tumor.html(まぶたの腫瘍(できもの))


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