白目の部分に、ぽつっと赤い点が出ることがありますよね。
ほくろのような感じですが、この赤い斑点がなんなのか、何か悪い病気かと不安になるかもしれません。
ここでは、白目の赤い点の原因や病気、子供・赤ちゃんの場合や、痛みや消えない場合などについて見ていきます。
白目の赤い点はほぼ「結膜下出血」
白目の部分に赤い点が出てきた時は、「結膜下出血」であることが多いです。
これは簡単にいうと、白目の内出血、のようなもの。
より具体的にいうと、白目の、結膜の下にある毛細血管が破れ、出血していることをいいます。
ほとんどは、数週間で自然に血が吸収され、治るので、心配することはありません。
ただ、一部の原因の場合には、医療機関に受診が必要なパターンもあります。詳しくは、下のページで詳しく解説しています。
それでは、より詳しく見ていきましょう。
赤い斑点はどういう状態?
白目の表面には「結膜」という、透明な薄い膜があります。
白目の赤い点は、この結膜と、白目(強膜)のあいだに、血がたまっている状態です。
出血がひどいと、赤いしみになり、広がることもあります。
普段は目は動いているので、赤い点は、まぶたの下や陰になっていて、見えないことも多いです(人に指摘されて気づく人が多いとのこと)。
ちなみに、「充血」は、血管が太くなっていて、白目に細い血管が見えるので、赤い点とはまた別です。
「赤い点」は放置で大丈夫?
「出血」と聞くと、ちょっと怖く感じてしまいますが、そんなに深刻な病気でもありません。
数週間もすれば、自然に赤い点はなくなることがほとんどです。
対処法としては、目をこすりすぎないようにして、清潔な状態を保ちましょう。
ただし、以下の場合には、眼科などの受診をおすすめします。
- 痛み・かゆみがある場合
- 何度も繰り返す場合
- コンタクトレンズの使い始めの場合
- 物理的なことが原因の場合
それぞれについて見てみましょう。
痛み・かゆみがある場合
白目に赤い点がでる「結膜下出血」は基本、痛みなどはありません。
なので、目に痛みやかゆみ・頭痛がある場合には、別の原因がある場合があります。
場合によっては、角膜炎や強膜炎などの病気のこともあるので、心配な場合は一応病院で検査をすることをおすすめします。
何度も繰り返す場合
白目にしょっちゅう赤い点がある場合には、日常の何かが原因になっているのかもしれません。
具体的にはストレスやコンタクトレンズ、目をこする癖、食事、体質などなど・・・。
あまり深刻な病気であることは少ないですが、一応、眼科などで原因をはっきりさせた方が安心できるかと思います。
消えない場合については、さらに下の方で説明しています。
コンタクトレンズの使い始め
コンタクトレンズを使い始めたときには、やはり目に負担がかかってしまうもの。
なので、充血や出血、白目に赤い点がでやすいものです。
でも、場合によっては、コンタクトレンズが合ってないということもあります。
コンタクトレンズの使い始めで、白目に赤い点があらわれたときは、様子を見ながら、医者に相談することも考えてみてください。
物理的なことが原因の場合
下の方で説明していますが、物理的な原因で、白目に赤い点が出ている場合は要注意です。
ボールがぶつかったり、叩かれたりすると、白目に出血することがあります。
重症であることも考えられるので、物理的な原因が思い当たる場合には、至急、眼科を受診してください。
白目の赤い点の原因
そもそも、なんで白目に赤い点が出たり、出血したりするんでしょうか。
白目にあらわれる赤い点の主な原因は、したのようなものです。
- 体調の変化・疲労
- 体質
- 圧力・しめつけ
- 物理的な外傷
- 病気によるもの
思い当たることがあれば、それを改善すれことが大事です。
それぞれについて簡単に見ていきましょう。
体調の変化や疲れがたまってる
体調の変化・疲労などが原因で、毛細血管が破れやすくなり、白目に赤い点があらわれることも。
具体的には下のようなことです。
- お酒の飲みすぎ
- 月経
- 寝不足
- 疲れ・ストレス
- 目の疲れ
パソコン作業が多い方は、特に心当たりがあるのではないでしょうか。
同時に頭痛や肩こり、腰の痛みなどがあらわれることもあります。少しずつ、生活習慣を見直すことが大事です。
参考:目の疲れを解消する方法!手軽にできるものやグッズなど19選
体質のせいもあるかも
その人の体質によって、白目の血管が破れやすく、赤い点が現れることもあります。
具体的には、「血流が悪い」という人ですね。
普段の生活習慣が原因のこともあれば、生まれついての体質の場合もあります。
圧力・しめつけのせい
目の部分に圧力がかかったり、しめつけがあったりしても、赤い点が出てくることがあります。
具体的には下のような場面です。
- くしゃみ・咳
- 水中メガネの締めすぎ
- ダイビングで急に浮上する
- 柔道の絞め技
- 長時間しゃがみ込み、作業(草むしりなど)
- ひどい嘔吐
物理的な原因は要注意
上でも書きましたが、物理的な原因の場合には要注意!
重症であることもありますので、至急眼科に行くようにしてください。
具体的には下のような原因です。
- 目の近くを叩かれる
- 転倒してぶつける
- ボールがぶつかる
- 強くこする
ほかの病気が関係していることも
白目に赤い点があらわれるのは、そこまで珍しいことでもありません。
でも、何度も繰り返したり、全然治らない場合には、他の病気が関係していることもあります。
具体的には下のようなもの。
- 動脈硬化
- 高血圧
- 糖尿病
- 貧血
- 白血病
- 腎炎
これらの病気の場合には、白目に赤い点が現れる他にもさまざまな症状が出ることとなります。
例えば、眼底出血、視力低下、体の痛みなどなど・・・。心当たりがある場合には、病院での検査をおすすめします。
そのほか、目の痛み・かゆみがある場合にも、結膜炎などの病気が考えられ、受診をおすすめします。
子供や赤ちゃんの場合は?
子供や赤ちゃんに、ふとしたひょうしに、白目の赤い点を発見することがあると思います。
こどもの場合には、大人と違って、目をこすった時に傷つけたり、自分の指が入ってしまったということも考えられます。
強く何かにぶつけた、ということでなければ、経過を見守ってあげればよいでしょう。
ただし、涙や目やにが出ている場合には、他の病気の場合もあるので、検査をした方がいいと思いますよ。
白目の赤い点が消えない場合は
白目の赤い点は、通常、数週間で消えます。
しかし、人によっては、この赤い点がなかなか消えず、長く残ってしまうことがあるそうです。
この場合、白目の黒いほくろのようになってしまいます。
基本は眼科での検査を
白目の中の赤い点が全然消えない場合には、眼科で一度検査をした方がいいです。
基本的には「母斑(眼腫瘍)」であることが多く、良性であることがほとんどなので、心配はいりません。
でも、いつまでも消えないとやっぱり不安になったり、気になったりしてしまうもの。
また、赤い点が拡大したり成長したりしている場合には、あまり良い状況ではないようです。
大人の場合には、部分麻酔で取り除くことができるそうなので、一度、眼科に行くことをお勧めします。
おわりに
白目にできる、赤い点について見てきました。
一見するとほくろのようなのですが、実際には「出血」なことがほとんどです。
とはいえ、重大な病気なことが少ないので、そこまで不安にならなくても大丈夫です。
経過を見てみて、それでも心配な場合には、眼科で検査をしてみるのがよいでしょう。