梅酒などのお酒はアルコールが含まれているからか、賞味期限の記載がないものが多いですよね。
今回は梅酒の賞味期限はいつまでなのか、開封後や未開封の場合にはどうなのか?ということについて見ていきます。
梅酒の賞味期限について
まずはじめに結論を言うと、梅酒の賞味期限というものは特に設定されていません。
アルコールが含まれているために劣化が遅いお酒は賞味期限の表示義務がないのです。
自家製の梅酒の場合には10年ものもあるくらい、賞味期限が長いですね。
市販の梅酒の場合には添加物もあるのでやや賞味期限は短くなりやすいですが、それでも未開封なら2年間は味が保たれると言います。
保存状況が冷暗所で、未開封の場合には数年おくと甘みが増し、まろやかになります。
開封後でも、賞味期限にかかわらず保存状況が良好で、見た目や味に違和感やカビっぽさがなければ飲んでしまう、という人が多いようです。
賞味期限がわからない梅酒、基準は?
賞味期限がわからない、数年単位で放置していた梅酒が飲めるかどうかの基準は下の通り。
- 冷暗所の保存なら2年は味の変化少
- 6年以内なら味がまろやかに。飲んでも大丈夫なことが多い。
- 飲んでみて大丈夫ならOK。
- 下層の濁っている部分は苦いので、取り除くのがおすすめ。
- 多少色が濃く茶色くなる分にはOK(にごり梅酒)
逆に、下のようなようすが見られる場合には、賞味期限にかかわらず、梅酒を飲むのは控えた方がいいかもしれません。
- カビが目視できる
- カビ・酸っぱい臭いがする
- 下を突くきつい味がする
- 直射日光・35℃以上のところで長期保存
基本的にアルコールと梅のエキス含む梅酒は腐りにくく、カビも生えにくいとのこと。
市販ではなく自家製の梅酒を飲む人の中には、10年ものを好む人もいるようです。
2年から3年おいた梅酒は甘みが増し、まろやかになるのでむしろ美味しくなることもあるとか。
梅酒を見たり飲んだりしてみて、カビっぽいものがなければとりあえず大丈夫でしょう。
ただし、保存状況や梅酒の種類によっては味の劣化が極端に早く、美味しくなくなってしまうこともあります。
飲んでみて違和感を覚えたら、もったいないですが捨てる方が無難でしょう。
ちなみに、手持ちの紙パック(楽園ほんのり梅酒)には下のような注意書きがありました。
未開封なら大丈夫なことが多い
一応、上で示した梅酒の賞味期限の基準は未開封の場合です。
未開封の梅酒で、冷暗所での保存の場合には、メーカーにもよりますが、数年は飲む事ができる事が多いようです。
調べてみると例えば、チョーヤのパック入り梅酒(未開封)について問い合わせているブログがありました。
そこでは下のような回答がいただけたとのこと。
(前略)
弊社の梅酒は酸味料・香料・着色料を一切使用せずに、漬け込み・長期熟成させており、出来上がりました梅酒は、抗酸化・抗菌作用に優れ品質の変化も大変緩やかであることから、
直射日光の当たるような極端に暑い場所を避けて、未開封で保管して頂いていた場合、お問い合わせ頂きました「さらりとした梅酒500ml」を含めまして、賞味期限を設定していない次第でございます。
(中略)
現品を拝見しておりませんので、一般的な返答になりますが、保存場所は冷暗所で未開封ということで、お飲み頂ける可能性は高いかと存じます。
(中略)
もし、違和感がある場合は、ご飲用をお控え頂きたく思います。風の強い日(http://plaza.rakuten.co.jp/fcsion/diary/201202110000/)
こちらのブログは2004年製造の梅酒で、2012年に問い合わせたようなので、約8年熟成ということですね。
開封後の梅酒の場合には?
賞味期限のわからない、開封後の梅酒が出てくることもあるでしょう。
一応、開封後の場合には梅酒の見た目や味に違和感がないか、未開封の場合よりはしっかり見るのがおすすめです。
ただし、開封後でもふたをしっかりしめ、冷暗所で保存していたのならば大丈夫なことが多いようです。
紙パックならば開封後は半年から10ヶ月、瓶の場合は数年単位でもつとのこと。
開封後の梅酒の場合に注意するケースは、
飲み口に直接口をつけたりして雑菌が混入している場合
ふたがしっかりしまっていなくて、アルコールが揮発し、極端に度数が下がってしまう場合
の二つです。
このようなことがなければ、見た目で確認し、飲んでみて違和感がなければ、大丈夫である場合がほとんどです。
終わりに
梅酒の賞味期限・特に未開封や開封後についても見てきました。
梅酒に限らず、度数の高めのお酒なら腐ることはほとんどないので、未開封ならそんなに心配することはないでしょう。
開封後でも、保存をしっかりしていたならば、大丈夫なことが多いようです。
ただし、味が変化していることも多いですし、万が一ということもあるので、違和感を覚えた場合には飲まない方が無難といえば無難です。
賞味期限があいまいな梅酒ですが、飲む際の参考になったならば幸いです。