たけのこは下ごしらえが大事ですが、鍋に入らないほど大きかったり太かったりするときには困ってしまいますよね。
今回は鍋にはいらないようなたけのこの茹で方やえぐみの取り方について見ていきます。
基本のたけのこの茹で方
鍋に入らない場合でも入る場合でも、茹で方は基本的に同じ下のようなものになります。
- たけのこを洗う、皮を三枚むく
- 根元のいぼいぼを薄くそぎ落とす
- 穂先を5センチほど斜めに切り落とす
- 深さ1センチくらいで上から縦に切れ目を入れる
(火の通りをよくするため、茹でた後に皮をむきやすくするため) - 鍋いっぱいの水、米ぬか、とうがらしを入れて弱火で煮詰める
- 1時間以上煮詰め、根の太い部分がやわらかくなったら半日から一晩放置。
米ぬかは米のとぎ汁でも代用可。
この茹で方はいろいろなところで見かけますが、どれも「たけのこ丸ごと」とあるんですよね。
それでは鍋にはいらない場合にはどうしたらいいんでしょうか。
たけのこが鍋に入らない場合の茹で方
たけのこが大きすぎて鍋にはいらない場合には、半分に切ってOKです。
縦半分に切る、という人が多めで、人によっては皮をむくという人もいます。
ただ、これらはそれぞれ注意が必要です。また、たけのこによっても違います。
さらに詳しく見ていきましょう。
たけのこのえぐみとうまみ
そもそもなぜたけのこをそのまま鍋で茹でるのでしょうか。
それは、たけのこのえぐみを取り除き、うまみを引き出すためです。
で、このえぐみとうまみのポイントとなるのが「皮」の部分。
皮のままたけのこを茹でると、たけのこが柔らかくなるとともに、うまみを引き出してくれます。
ただし、この皮はたけのこのえぐみの元でもあり、そのため茹でるときに米ぬかやトウガラシで中和させ、えぐみを取り除くのです。
筍が鍋にはいらない、皮をむく場合
たけのこが鍋にはいらない場合、入るようになるまで皮をむくとどうなるでしょう。
皮はえぐみを作り出すので、皮をむくとたけのこはえぐみがきれいになくなります。
しかし、同時にうまみも逃げてしまうので、たけのこがなんとなく、味気ないものになってしまいます。
なので、たけのこが鍋にはいらないので皮をむく、という場合には、むいた皮も一緒の鍋で茹でましょう。
そうすればたけのこを柔らかくしてくれるとともに、うまみも残すことができます。
たけのこを切ってしまうと?
たけのこが鍋にはいらない時には切ってしまう人も多いようです。
その場合にもややうまみは逃げるものの、そこまで大きく味が変わることはないので心配いりません。
むしろ火が通り易くなって、調理が楽になるという声もあります。
新鮮なたけのことスーパーのたけのこ
さて、たけのこが鍋にはいらない場合は皮をむいたり、切ったりするとのことでした。
ちなみにこれらのことは、たけのこの新鮮さによっても違ってきます。
掘ったばかりのたけのこなど、新鮮なものはえぐみがとても少ないです。
そのため、新鮮な筍はざくざく切ったり、皮をむいたりして茹でてもおいしく食べることができます。
特にたけのこを毎年多く掘って食べる家では鍋にはいらないのと、時間短縮もかねて皮をむき、切るところが多いそうです。
スーパーのはえぐみ
反対に、スーパーで売っているたけのこは新鮮なく、えぐみの強いものも多いです。
そのため、スーパーのたけのこの場合には米ぬか・トウガラシよりも重曹を使ったほうがえぐみを取り除くことができますよ。(水1Lに対し重曹小さじ1)
また、鍋にはいらない場合で皮をむく場合には、皮も一緒に茹でる方がいいでしょう。
たけのこの調理について
鍋にはいらないたけのこの茹で方について解決したところで、最後にたけのこの調理について。
たけのこはどの部位も同じように見えて、実は向いている料理が違います。
たとえば、たけのこの先端は柔らかいので、お吸い物やあえ物に向いています。
それに比べて真ん中や根元はかみごたえがあるので、どちらかというと煮物やまぜご飯におすすめ。
調理をするときに少し気にしてみると、より筍をおいしくいただけるかもしれません。
おわりに
鍋にはいらない場合のたけのこの茹で方について見てきました。
調理本やレシピではよくたけのこは皮をむかず、切らずそのまま、と書いてありますが
一度に大量に下処理をする場合や、たけのこが大きく鍋に入りきらないことはしばしばありますよね。
そういう場合には切ったり皮をむいたりしても、ほぼ大丈夫なようです。
新鮮なたけのこならなおいっそう心配はいらないとのこと。
たけのこが鍋にはいらなくて困っている場合には参考にしてみてくださいな。