春の食材・菜の花。おひたしをはじめとして、とってもおいしいですよね。
しかし、あまり調理をしないという人にとっては茹で方や茹で時間が分かりにくい食材かもしれません。
菜の花は茹ですぎると、とけたようにくたっとなってしまい、おいしくなくなってしまいます。
今回はそんな菜の花の茹で時間とゆで方、おひたしを作る場合にはどうしたらいいのか?ということについて、見ていきます。
菜の花の茹で時間
菜の花は実は、茹でるのが難しい野菜です。
茹で時間はとても短く、茹ですぎるとくたくたふにゃふにゃになってしまい、おいしくなくなってしまいます。
菜の花の茹で時間は太さによっても変わるので、事前に菜の花の茎の太さをチェックし、茹で時間を覚えておきましょう。
茹で時間、具体的には?
菜の花は、つぼみ部分と茎部分の太さが違うので、別々に茹でるか、時間差で茹でます。
茹で時間は
- 12mm前後(茎)は1分~1分半
- 6mm前後(つぼみ)は30秒~45秒
を茹で時間の基準にしましょう。
菜の花は茹ですぎるとくにゃくにゃになってしまうので、茹ですぎないように注意が必要です。
地域によってはつぼみのついてない菜の花が売られていることもありますが、太さによって茹で時間が変わることは変わりません。
茎の上部分と下部分の太さが違うのなら、茹で時間を変えましょう。
ちなみに5mmくらいだと茹で時間は30秒以下、13mmでも茹で時間は1分半以上はとらないようにしましょう。
まとめるとしたのような感じです。
- (茎の太さ):(茹でる時間)
- 5-6mm:30秒
- 7-8mm:45秒
- 9-11mm:1分
- 12-13mm:1分半
実際に茹でるときは、少し早いかな、というくらいの茹で時間でお湯から上げるのがコツです。
菜の花の茹で方
茹で時間のところでも見たように、菜の花は茹ですぎると柔らかくなり過ぎ、おいしくなくなってしまう食材です。
菜の花のゆでかたは下のような手順です。
- 鍋にいっぱいのお湯を沸かし、塩(ティースプーン山盛り1杯)を入れる
- 菜の花の茎を入れ、時間差でつぼみを入れる
(茎の太さやつぼみの太さ・茹で時間は事前にチェックしておく) - 茹であがったらざるあげし、素早く冷水に落として冷ます
- 料理に使う場合にはしっかりと水気を絞る
コツは茹で時間と、ゆであがったら素早く菜の花を冷水に落とすこと。
冷水は先に用意しておくと、スムーズにゆで上げることができます。
茹ですぎると……
ちなみに、茹ですぎるとどろっと溶けたようになるほか、色が悪くなり、栄養も流れてしまいます。
おひたしや炒めもので食べるにはあまり向いていませんが、捨てるのはもったいないというもの。
茹ですぎてしまった場合は、味噌汁やコーンポタージュの具材に使ってみてはいかがでしょうか。
市販の菜の花について
ちなみに、スーパーなどで売られている菜の花は、つぼみがついているものや、つぼみ部分が摘み取られているもの、茎と葉のみのものなど種類があります。
このあたりは地域でも結構違うようです。
また、種類によって値段が変わることも。
どれでも、基本的に茹で時間は茎の太さで決まることに違いはありません。
上に書いたように、つぼみがついているものについては、うぼみと茎とでは茹で時間を変えるよう工夫しましょう。
菜の花のおひたしを作る場合
菜の花のおひたしを作る場合には、味付けは下の2パターンがあります。
- だし汁+しょうゆ+みりん
- 菜の花の茹で汁+しょうゆ+みりん
見てわかるように、違いはだし汁を使うか、菜の花の茹で汁を使うかという点です。
おひたしというと、普通はだし汁を使いますが、菜の花の場合には茹で汁を使うことも可能です。
だし汁を使うか、菜の花の茹で汁を使うかは個人の好みですね。
菜の花の茹で汁は菜の花の風味とともに昆布だしに近いうまみがあるとのこと。
菜の花の風味が好きな人は、茹で汁を使っておひたしを作ってみるのがおすすめです。
茹で汁を使う場合には、菜の花を茹でるときに茹で汁を捨てないよう注意しましょう。
菜の花の炒めものの場合
菜の花の茹で方や茹で時間について見てきましたが、茹でるんじゃなくて炒めて使いたい場合もあるかもしれません。
炒めもので菜の花を使いたい場合は、下を茹でをしなくても使うことができます。
炒めものの場合のコツは、茹でるときと同じで、短時間でさっといためること。
茎の太さや茎とつぼみによって、いためる時間を変えることも大切。
あまり長々といためたり、茎とつぼみを一緒くたにしてしまったりということは避ける方が、おいしくなるかもしれません。
短時間でいためることで歯触り良く、柔らかくなりすぎずおいしくすることができます。
終わりに
菜の花の茹で方や茹で時間、おひたしを作る場合などについて見てきました。
菜の花はほうれんそうなどにも似ていますが、茹で時間は短くするよう注意しないと、溶けたようになってしまい、おいしくありません。
菜の花を茹でるときには、茎の太さと茹で時間をしっかりチェックするようにするのがよいでしょう。