賞味期限切れの酢は使ってOK?未開封や開封後半年の場合は?

料理・食べ物

思ったより使わなくて、いつの間にか賞味期限切れになっていた酢……、でも捨てるにはもったいないですよね。

今回は賞味期限切れの酢は使っても大丈夫か、未開封や開封後の場合はどうか?、また、活用法などについても見ていきたいと思います。

 

賞味期限切れの酢、使ってOK?

結論だけ書くと、穀物酢や米酢は賞味期限切れでも大丈夫なことが多い(腐ることはまれ)です。

ただ、調味酢類(すし酢・リンゴ酢・ポン酢など)は、賞味期限切れは腐ることもあり、使用はおすすめできません。

まとめると

  • 米酢・穀物酢は基本大丈夫(味が変わっているかもしれない)
  • 調味酢はやめておいた方がいいかも

とのこと。さらに詳しく見ていきましょう。

お酢は腐らない

お酢は殺菌力が強く、そのままでは腐ることはありません。

なので長期保存ができ、未開封であれば、米酢や穀物酢は賞味期限切れでも体に害はなく、使用することができます。

味が変化している可能性はあります。(むしろ賞味期限切れでまろやかな風味が増すことも……)

調味酢は注意

米酢など、酢そのものは腐ることはありません。

ポン酢やフルーツビネガー・すし酢などは、他の調味料やだしと合わせています。

そのため、酢の殺菌力が低くなり、腐ることがあります。

賞味期限も、米酢や穀物酢よりも短めに設定されていることが多いですね。

賞味期限切れで調味酢を使いたい場合には一応、酢のようすをしっかり確認してから、使うようにしましょう。

(未開封だったり、賞味期限切れ1か月くらいなら使えることもあります)

開封済みの場合

開封後でも腐ることはほぼありませんが、空気に触れ、酸化することがあります。

この場合、アミノ酸が変化するなどして味が変わったり、表面に白い膜が浮かんだりすることがあります。

白い膜は取り除けば普通に使うことができます。

ただ、不安なら、一度沸かして南蛮酢にしたり、食用ではなく、掃除用などに活用するとよいでしょう。

賞味期限切れで開封済みの調味酢にかんしては、一層、臭いや味・ようすに変化がないかを確認してから使うようにしましょう。

開封後の酢について、公式サイトでは

酢を販売しているメーカーのmizkan公式サイトでは、下のような質問と回答があります。

(お客さまセンター:http://faq.mizkan.dga.jp/faq_detail.html?page=1&id=1009)

Q お酢の開封後はどれくらいもちますか?

A 保存状況により一概には言えませんが、賞味期限内であれば、穀物酢や米酢を冷暗所で保管された場合は、開栓後約半年以内にお使い下さい。冷蔵庫であれば1年が目安です。また、純玄米黒酢や純リンゴ酢は、冷暗所で開封後約3ヶ月以内、冷蔵庫で半年以内を目安にお使いください。

やっぱり、基本的には賞味期限内で使うのが基本のようです。

賞味期限切れの酢で、開封後の場合には、上の期間も一つの参考にするといいかもしれません。

 

賞味期限切れのお酢、使う前にCHECK

賞味期限切れのお酢を使いたいけど不安、という場合には下のようなことを確認してから使うとよいでしょう。

極端に変色してない?

お酢は、殺菌力があり、賞味期限切れで腐ることはありません。

ただ、保存状況によって、酸化し、まずくなっていたり、品質が変化していることがあります。

普通はこういった変化は匂い・味で確認できるのですが、酢の場合はなかなか、そうはいきませんよね。

賞味期限切れで見た目が極端に変色していたり、明らかにおかしい沈殿物がある場合には、使用しない方がいいでしょう。

(上で挙げた白い膜は取り除けば大丈夫です)

保存状況は大丈夫だった?

お酢の保存は、日の当らない冷暗所で、調味酢は冷蔵庫に入れておくようにしましょう。

また、蓋があいていると酢酸が揮発し、酸味が飛ぶほか、菌が侵入している危険があります。

賞味期限切れで、蓋が開けっ放しになっていた、と言った場合には食用には使わない方がいいかもしれません。

使用方法について

ごくまれにですが、一度容器から出したお酢を、もう一度戻す、というような使い方をする人もいるようです。

この場合には酸化が進む以上に、品質が変化しやすいもの。賞味期限切れなら使わない方がいいかも。

子供・高齢者・体が弱っている場合は避けよう

健康な大人なら、賞味期限切れでもなんでも、大抵のことでは体は壊さないものです。

でも、子供や高齢者、それに過労や病気で体が弱っている場合には、小さなことで体を壊してしまいがち。

賞味期限切れのお酢を使うのも、避けた方が無難です。

不安なら使わない方が安心

賞味期限切れのお酢は基本的には大丈夫。

とはいっても、やっぱりどこか迷ってしまう人もいるかもしれません。

そんな場合にはいっそ使わない方が気持ち的によいというものです。

お酢はそんなに高いものでもないし、不安なまま食べると、品質は大丈夫でも体を壊してしまうかも。

賞味期限切れが不安な場合には南蛮酢など一度沸かす料理に使ったり、食用に使わず、掃除用に使ったり、いっそ捨てたり、というのがおすすめです。

賞味期限切れのお酢の活用法

賞味期限切れでも捨てるのはもったいない、という場合には、他の方法でお酢を使いきっちゃいましょう。

お風呂・水道シンクの掃除に

お酢を使うと、水垢カビがきれいにとれます。

賞味期限切れでも殺菌能力は残っているので、ガンコな水垢カビがある場合には、そこに使ってみましょう。

お風呂や水道シンクに特におすすめ。

お酢はスプレー容器に入れて吹きかけるか、ティッシュにしみこませ、しばらく貼り付けておくと使いやすいです。

食器・コップ・窓ふきに

賞味期限切れのお酢でも、茶渋くもりをとる効果があります。

食器のアクやコップの茶渋、窓のくもりをとるのにぜひ使ってみましょう。

これも、上と同じく、スプレーやティッシュが便利です。

ゆで卵作りに

ゆで卵を作るときに、水と一緒に少しのお酢を加えてみましょう。

そうすると、卵が割れていても、白身が流れ出ることなく、綺麗にできあがります。

直接酢を飲むわけではないので、賞味期限切れでも、心配なく使うことができますね。

 

おわりに

賞味期限切れのお酢について、使っても大丈夫か見てきました。

米酢や穀物酢の場合には体に害はないようなので、しっかり保存していたなら使っても大丈夫かも。

反対に、ポン酢などの調味酢の場合には、しっかり状態を確認してみてくださいね。

ちなみに、自分の場合にはお酢に問題なさそうなら、基本、賞味期限切れでも使ってしまいます。

ポン酢なども、冷蔵庫に入れてあれば賞味期限切れでも使ってしまいがちですね。

いつの間にか賞味期限が切れているお酢を使う際の参考になったら幸いです。

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