安くて手軽な食材の「もやし」。
ただ、実は茹で時間や茹で方を間違えると、しゃきしゃき感がなくなってしまい、おいしくなくなってしまいます。
今回はもやしの茹で時間や茹で方、しゃきしゃきにしたい場合やナムルへの使い方などについて見ていきます。
もやしの茹で方はいろいろ
もやしの茹で方というと簡単そうですが、実はいろいろな種類があります。
主なもやしの茹で方は下の4つ。
- 水から茹で、沸騰したらあげる
- 熱湯で数秒茹でる
- 熱湯をかける・通すだけ
- 沸騰したら火を止め、むらす
それぞれ、もやしの茹で時間や茹で方は全く違います。
いろいろな種類があることからもわかるように、どれが正解ということはありません。
食感や簡単さが微妙に違うので、個人の好みや時間によって、好きなものを選んでみてください。
どの茹で方でもしゃきしゃきにするコツはほぼ同じなので、まずはそのコツから見てみましょう。
もやしをシャキシャキにするコツ
もやしをしゃきしゃきな仕上がりにする茹で方のコツは下の通り。
- 茹ですぎない
(ちょっと固いかな、がちょうどいい) - お湯は多めに
- 軽くかきまぜる
- もやしの種類
(豆もやしは長めにゆでてもOK) - 冷水にさらさず、自然に冷ます
それぞれについてちょっと詳しく見てみましょう。
茹ですぎない
もやしを茹でる場合には、茹ですぎに注意。
余熱で火が通るので、ちょっと固いかな、というくらいがちょうどいいです。
それぞれの茹で方に合った茹で時間を守るようにしましょう。
茹ですぎるとくたくた・しなしな・ふにゃふにゃになってしまいます。
お湯は多めに・軽くかき混ぜる
もやしを茹でる場合にはお湯は多めにして、もやしを入れたあとには軽くかき混ぜます。
どの茹で方でも、もやしは短時間でさっとゆでるのがコツです。
そのため、もやしを入れても温度が下がりすぎないようにお湯は多めにしましょう。
また茹で時間が短いため、かるくかき混ぜることで、茹であがりにムラが出ないようにします。
もやしの種類について
普通のもやしは短い茹で時間でOK。
豆モヤシは、普通のモヤシより歯ごたえがあるので、少し長い茹で時間がちょうどいいでしょう。
冷水にさらさず、自然に冷ます
意外と間違えやすいのですが、もやしの茹で方で大事なのは、冷水にさらさないこと。
ざるにあげて、水気を切り、自然に冷ましましょう。
冷水にさらすと、水っぽくなってしまいます。
1、水から沸騰まで茹でる
茹で方
- たっぷりの水にレモン(お酢)数滴をかける
- もやしを入れ、火にかける
- 沸騰したら軽くかき混ぜた後、お湯を捨て、もやしをざるにあげる
- 冷水にさらさず、そのまま冷ます
- たっぷりの水にレモン(お酢)数滴をかける
- もやしを入れ、火にかける
- 沸騰したら軽くかき混ぜた後、お湯を捨て、もやしをざるにあげる
- 冷水にさらさず、そのまま冷ます
水から沸騰するまでのもやしの茹で方ですね。
茹で時間は沸騰するまでの時間になりますので、計算しなくていいのが楽。
ただ、意外と調整が難しくもあります。
お湯から上げた後、もやしを冷水にさらさず、自然に冷ますのがしゃきしゃきにするコツです。
大豆モヤシなどの場合には、沸騰してからも数秒~1分茹でた方が好き、という人もいるようです。
水から茹でた場合、ゆっくりと温度をあげていくので、細胞壁が壊れにくく、栄養の損失を少なく抑えることができます(低調理法)。
2、熱湯で数秒茹でる
茹で方その1
- たっぷりの水にもやしをいれ、軽く手でまぜて洗う
- ざるにあげて水気を切っておく
- たっぷりの水(1.8L)を沸騰させ、塩(小さじ1/4)酢(小さじ1)を入れる
- もやしを入れ、軽くかき混ぜる
- 強めの中火で30秒~1分茹でる
- ざるにあげ、自然に冷ます
茹で方その2
- たっぷりの水を鍋に入れ、塩と酢をいれ、沸騰させる
- もやしをいれ、かき混ぜる
- 再び沸騰して10秒ていどでもやしをざるにあげる
- 水気を切ってそのままさます
- たっぷりの水にもやしをいれ、軽く手でまぜて洗う
- ざるにあげて水気を切っておく
- たっぷりの水(1.8L)を沸騰させ、塩(小さじ1/4)酢(小さじ1)を入れる
- もやしを入れ、軽くかき混ぜる
- 強めの中火で30秒~1分茹でる
- ざるにあげ、自然に冷ます
茹で方その2
- たっぷりの水を鍋に入れ、塩と酢をいれ、沸騰させる
- もやしをいれ、かき混ぜる
- 再び沸騰して10秒ていどでもやしをざるにあげる
- 水気を切ってそのままさます
もやしの茹で方で一番メジャーなのは、熱湯で数秒だけ茹でる、という方法。
茹で時間は、もやしを入れて再び沸騰してから、10秒程度。
もやしを入れると温度が下がるので、お湯はたっぷり沸騰させるのがコツです。
かなり簡単に、もやしをしゃきしゃきに茹でることができます。
茹で方その1でもやしを洗うのは、もやし独特のクセをなくし、すっきした味にするため、
塩とお酢を入れるのは、クセを抑えて、白くゆで上げるためです。
3、熱湯をかける・通す
- お湯をたっぷり沸騰させる
- もやしをまとめてくぐらす(or 熱湯をかける)
次の方法は、熱湯をかけるorくぐらすという方法。
このもやしの茹で方では、茹で時間はほぼ0。コツも何もないですね。
ラーメン屋さんなどで用いられることの多い方法で、手間もなく、急いでいる時におすすめ。
反対に、しっかり茹でたい人には向いていない方法でもあります。
4、沸騰したらむらす
- 沸騰したお湯にもやしをいれ、ふたをしてむらす
- 3分~5分ほどむらしたらざるにあげ、自然に冷ます
最後のもやしの茹で方は、沸騰したお湯でむらす方法。
この茹で方もお手軽ではありますが、加熱しすぎることなく、独特の食感になります。
ナムル・サラダに使う場合
もやしはしゃきしゃきな食感がうりですが、サラダに使う場合などは、柔らかく茹でたいこともあるかもしれません。
もやしを柔らかくしたい場合には、やや長めに茹で時間を見るとよいでしょう。
しっかり茹でたい場合には沸騰して1分、より柔らかくしたい場合には2分ほどの茹で時間で。
また、ナムルに使う場合には、ゆでたての熱いもやしに、そのまま味付けをしましょう。
冷まさず味付けをすることで、味がしっかりなじみます。
おわりに
もやしの茹で方や茹で時間について見てきました。
シャキシャキにするコツをしっかり守れば、簡単に、思い通りのもやしを茹でることができるでしょう。
また、柔らかくしたい場合には、茹で時間を長めにするとよいです。
茹で時間については、その茹で方に合わせて設定するようにしましょう。
熱湯になら、数秒程度の茹で時間でもOKです。
もやしを茹でるときの参考になったなら幸いです。