「舌」というとなんだか曖昧な部位、間違った科に行って「専門外」だなんて言われるのもなんだかいやですよね。
今回は、舌が痛い時や舌の病気・できものができた時、何科に行けばいいかについて見ていきます。
舌が痛い時はまずは「内科」か「耳鼻科」
舌の病気や痛みについては、まずは「内科」か「耳鼻科」に行くことをおすすめします。
初期診断は《内科》がおすすめ
舌は一応「消化器」のひとつなので、消化器全般を診てもらえる「内科」が適切といえます。
内科で診てもらうことによって大体の病名の目安をつけ、その後により専門的な科や専門医を紹介してもらう、というのが一般的な流れのようです
(例えば舌の痛みが神経によるものなら→神経科、歯に関するものなら→歯科、専門的な治療が必要なら→口腔外科)。
舌の痛みに限らず、たいていの部位は迷ったら初期診断は内科でしてもらうのがおすすめですよ。
《耳鼻科》でも一応OK
また、舌に限って言えば、「耳鼻科(耳鼻咽喉科)」に行くのも良いでしょう。
耳鼻科の専門は「耳・鼻・のど」なので、一応、舌の痛みも診てもらえます。
ただ、医師によっては舌の病気に詳しくなかったり、専門外と断られたりしてしまうそうです。
耳鼻科が近くにあるのなら初期診断にはよいかもしれませんが、二度手間になる可能性もあると思っていた方がよいでしょう。
《口腔外科》は…?
口の中の、歯ぐきや舌を全般的に診てもらえる「口腔外科」という科もあります。
この口腔外科は口の中を専門的に扱っているので舌の痛みや病気に特に詳しいです。
ただ、専門的であるがゆえにメジャーではなく、普通の市内病院にはないことがほとんど。大きな総合病院や大学病院に行く必要があります。
大学病院などは初診の患者さんをあまり好まない傾向があるそうなので、あまり、おすすめできません。
もしも気軽に行ける距離に口腔外科がある場合にはそちらで診てもらうのもよいですが、近くにないのなら、内科でも十分です。
ちなみに、最近では歯科と口腔外科が合わさっているところもあり、行きやすいのならそこでもよいですね。
舌の痛みの症状や病気別に見る
舌の痛みのほか、具体的な症状や病名が分かる場合には内科での診断ののち、処置のために専門の科をおすすめされることもあります。
例えば
- 舌乳頭腫 → 口腔外科(できものの切除)
- 唾石症 → 耳鼻咽喉科(手術)
- 舌癌 → 耳鼻咽喉科・頭頸科(長期治療)
といった感じです。そのほか、舌の痛みに虫歯や入れ歯が関係してくる時には歯科がおすすめされますね。
ただ、こういった具体的な舌の病気は自分で判断することはほぼできませんので、やっぱり最初は内科で診てもらう人が多いようです。
おわりに
「舌」は微妙な位置にあるもので病院に行く時には迷ってしまいますが、やはり、内科に行く人が多いようです。
舌の痛みや病気といっても、一時的な軽いものから重い病気が潜んでいる場合までさまざまなので、できるだけはやく医療機関で診てもらってくださいね。