意外と気にすることは少ないですが、体の不調がある場合、白目の部分にあらわれてくることがあります。
今回はそんな白目が「青い」場合の理由と、原因が病気である場合について見ていきましょう。
白目が青い理由は「体質」
白目が青みがかっているとなんだか病気かと不安になりますが、理由は、「体質」「遺伝」によるものが大きいです。
眼科では「青色強膜(せいしょくきょうまく)」と呼ばれます。
「強膜」というのは白目の部分のことで、青い人は、この強膜が薄いため、青みがかってみるのです。
実は赤ちゃんや小学生くらいまでの子は強膜が薄く、白目が青いことがほとんど。
成長するにつれ、白っぽくなっていきますが、体質によって、白目が青いままの人もいます。
また、貧血や体調が悪い時に、一時的に白目が青くなる人もいて、これもまた体質によるところが大きいです。
「青色強膜」は病気ではない
「青色強膜」というと、なんだか大仰なようですが、実際はそんな思いつめるものでもなく、視力も普通のことがほとんどです。
写真撮影のフラッシュや日光が人よりも眩しく見えてしまうかもしれないです。日傘・サングラスが必須という人も。
とはいえ、日常生活に支障がないのなら眼科に行く必要はないでしょう。
ただし、白目が青い人は、全身の骨が弱く、骨折しやすかったり、難聴があったりすることもあります。
この場合には「ヴァンデルヘーベ症候群」と呼ばれることも。
青色強膜は遺伝性であることがほとんどなので、身内に骨折しやすい人がおり、白目が青っぽい場合には、注意をしましょう。
心配な場合には、一度病院に行ってみてもよいでしょう。
青い白目が白くなることはある?
さて、この青い白目ですが、赤ちゃんや子供の場合には、成長するにつれて白くなることがほとんどです。
また、加齢・老化、それに紫外線などの影響によって強膜がかたくなり、白っぽくなることもあります。
ただし、加齢のほかに強膜を厚くする方法はなく、意図的に白目を青から白にすることはできません。
白目が綺麗に見える!
白目が青いと、他の人と違うためにコンプレックスに思う人もいるそうです。
光を眩しく感じやすく、頭痛になることもあるので、確かに日常生活では困ることもあります。
また、性格にかんするもの(白目が青い人は気が強い・わがまま)なんていう迷信までも(もちろん、性格に関しては、血液型占いと同じくらい、根拠のないものです)。
でも、白目が青いと、「白目が綺麗にみえる」という良い点もあります!
実際、「白目が青くてきれい」と言われる人は少なくないそうです。
また、イラストを書く時でも、白い肌に見せるために陰に青をまぜることもあるくらい、青は白をきれいにみせます。
さらに綺麗な白目は黒目を映えさてくれ、純粋で透き通った印象を与えてくれることもあるそうです。
ということで、白目が青いことは、決して悪いことばかりではないのです。
終わりに
白目が青い理由や病気の場合についてみてきました。
赤ちゃんやこどもから、成長するにつれて白目は青くなくなっていくもの。確かに子供の頃は今よりも光がまぶしく感じた気がします。
大人になってからも白目が青いと光がまぶしくて、生活で困ることもあるかもしれません。
でもその反面、白目を綺麗にみせてくれ、相手に純粋な印象を与えてくれるなど長所になることも。
加齢とともに失ってしまうかもしれない青い白目、今持っている方はぜひ、大切にしていってくださいね。