唾を飲み込むだけでなんか喉が痛い・喉に違和感がある、なんてこともありますよね。
今回は、唾を飲み込んだ時に感じる喉の痛みの原因と、その痛みを取り除くための対処法をまとめました!
(参考:普段から喉に違和感がある場合はこちらもどうぞ。
喉のつかえや詰まり感、原因は病気?それともストレス?)
一番多い原因は「風邪」
唾を飲み込む時の違和感・痛みの原因として最も多いのは「風邪」ですね。
病名でいえば「咽頭炎」で、ひきつるような、ざらざら・いがいがとした痛みが特徴。
風邪の初期症状やインフルエンザなどの症状の一つとして挙げられます。
対処法はしっかりうがいをしたり、マスクをして喉を乾燥させないようにしたり、のど飴やトローチをなめたり、病院に行き抗生剤を内服したり。生姜湯を試したり。
夜はしっかり寝て、ご飯を栄養バランスを考えて食べるなど、生活の乱れを直すのも大切です。
扁桃炎
この「咽頭炎」が特殊な形で表れたものに、「扁桃炎」というものがあります。
これは扁桃腺の部分に集中して炎症がおこったもので、高熱が出る・節々が痛む・喉が痛すぎて唾を飲み込む事もできなくなる、というもの。この時には脱水症状を起こしやすいので、抗生物質のほか、点滴や入院が必要になる事もあります。
時期的には「花粉症」かも?
花粉症といえば鼻水・なみだ・くしゃみなどが思い浮かびますが、その症状の一つに喉の違和感・唾を飲み込んだ時の喉の痛みが挙げられます。
花粉症の喉の痛みには1)花粉のアレルギー反応、2)口呼吸の二つがあります。
花粉のアレルギー反応
一つ目は「花粉のアレルギー反応」による喉の痛み。
この場合には、他の花粉症の症状と同様、シーズン中ずっと続いてしまうことになります。
対処法も他の花粉症と同じように、マスクをし、出来るだけ外出を控えて花粉の侵入を防ぐ、といったことしかできませんね。
口呼吸になっているから
二つ目は「口呼吸」になっている場合。
花粉症の時には鼻水が詰まり、無意識に鼻呼吸から口呼吸になっている場合も。
喉がつねに乾燥した空気にさらされていることになるため、喉が弱まり、唾を飲み込んだ時に違和感を感じるほど、のどに痛みが生じるのです。
口呼吸による喉の痛みの場合には、やはり意識的に口呼吸から鼻呼吸に戻す必要があります。
とはいえ、花粉症の時期はそう簡単に戻す事は出来ないので、寝る時も欠かさずマスクをして喉の乾燥を防ぐ、鼻炎の薬を服用し、鼻づまりを少しでもなおす、という対処法がよいでしょう。
花粉症の場合は、喉の痛みがシーズン中続きます。秋には微熱が出ることもあり、辛い時期が続きますね。
朝を起きると、唾が飲み込みにくい
朝起きると喉が痛く、唾を飲み込む時にも違和感がある。そんな時には、睡眠中に喉が乾燥している可能性があります。
一番多いのが、睡眠中に口呼吸してしまっている場合。
鼻が詰まっていたり、普段から口呼吸の癖がついている場合にはより一層喉の痛みがひどくなる事も。
また、夜もずっと乾燥機やクーラーをつけていても空気が乾燥しやすいですね。
このような場合には、マスクを着けて寝ると喉の乾燥を防ぐことができ、症状を軽減させられますよ。
「喫煙」が原因でつばを飲み込みくくなってるのかも…
たばこと健康の関係は何かと言及されがちですが、人によっては喫煙のしすぎで喉や肺が痛み、ダメージをおっている事も。
特にせきが出やすかったり、痰などがとまらなかったり、元々体が弱かったり、また疲れがたまっていたりすると同時に喉が痛くなりやすいです。
心当たりがある場合には、たばこの本数を減らしたり、思いきって禁煙をしてみたりすると、唾の飲みこみの違和感・喉の痛みがなくなることが期待されます。
そのほか、他の場合と同様、喉の乾燥を避けることも大事です。
>>タバコを吸うと痰が絡むのはなぜ?痰の色が茶色や黒色の場合は…
のどの使いすぎかも…
風邪でもなく、花粉症でもない、喫煙もあまりしていないし口呼吸の心当たりもない、と言う場合には、喉を酷使していることが原因かもしれません。
長時間のカラオケやどなり声、演説などで大きな声をながく出し続けていると、声帯にポリープが形成され、違和感を感じるようになることが考えられます(俗に言う「声帯ポリープ」)
この症状は2週間ほど続く場合もあります。
安静にしていれば1ヶ月以内に治癒するものがほとんどですが、普段の生活や症状の重さによっては治癒までにもっと多くの時間を要する場合もあります。
心配な場合には病院に行ってみることをお勧めします。
そのほかの喉の病気
そのほか、唾を飲み込む時の喉の痛みとして思い浮かぶ病気はいくつかあります。
咽頭カンジダ症
咽頭カンジダ症の場合は悪化すると出血を伴うほどの喉の痛みが特徴。
次第に唾どころか水分を飲み込むのも困難になってしまうものです。
原因は免疫不全症候群やがんの悪化・ステロイドなどの吸入薬の不適切な使い方など。
この場合には、病院に行ってゼル状の嚥下する薬を一日数回服用する必要があります。
亜急性甲状腺炎
また、春・30代から40代の女性に多い亜急性甲状腺炎もあります。
喉の鋭い痛みのほか、動悸や発汗・手の震えなどが併発する特徴があります。ステロイド剤を投与する事で数週間で感知しますが、放置していても自然治癒が可能です。
この場合にもつばを飲み込みにくくなります。
そのほか
あとは、喉に何かを引っ掛けてしまった「咽頭・喉頭・気管支異物」というのも考えられますね。
特に風邪気味の時には扁桃腺が腫れているので喉に食べ物が引っ掛かりやすくなっています。
最も多いのは魚の骨が喉に引っ掛かり、違和感を感じる場合。チクチクした痛みで、つばを飲み込むだけで痛みます。
自分で取り除くことが可能な場合もありますが、できるだけ医療機関で見てもらう事をおすすめします。
終わりに
つばを飲み込むだけで喉が痛んだり違和感があったりすると何かと気になるものですよね。
風邪の場合が多いですが、病気などが不安な場合や原因が分からない場合には病院に行くのもおすすめですよ。