体格ががっしりしている人は、一度ならず「がたいがいいね~」と言われたことがあるのではないでしょうか。
しかし、この「がたい」ってどういう意味かは実は知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は、「がたいがいい」の「がたい」という言葉の語源や漢字にまつわる話について見ていきます。
がたいがいい、「がたい」の意味
「がたい」という言葉自体は「図体」「体格」を示します。
使い方は「がたいがいい」「大きながたいをしている」といった感じです。
しっかりしている、という意味で使われるので、「がたいが『悪い』」と使われることはありません。
「がたい」の由来や語源は?
さて、「がたいがいい」などに使われる「がたい」の由来ですが、実ははっきりとはわかっていません。
なのでここでは、有力と言われているいくつかの説を見てみましょう。
「がかい(外観)」+「図体」説
辞典などによく載っているのは、外観をしめす「がかい」と「図体」という言葉が合わさって「がたい」となった説。
多くの辞書には、「がたい」の項にこの由来が有力として載っています。
「架台(かだい)」→「がたい」説
このほかには、ヤフー知恵袋には「架台」という語が読み間違えられて「がたい」となった説も。
「架台(かだい)」というのは高い場所で作業する時の足場として作られる台や、橋や鉄道を支える構造物を言います。
土台をイメージするとわかりやすいかもしれません。(下の画像は架台メーカーのアイ・エス・シー工業さんのサイトより)
で、この架台が「がたい」と読み間違えられ、さらにそれが力仕事、格闘技、スポーツ界へと広がっていったとのこと。
「がたいがいい」というのは「土台がしっかりしている」、つまりスポーツで言えば、「体格がしっかりしている」という使い方なのだとか。
この説通りなら、「がたいがいい」の「がたい」は元々建設業からきたということになりますね。
「がたい」って漢字で書ける?
さて、ここまで見てきてわかるように、「がたいがいい」の「がたい」にあてはまる漢字はありません。
「がたい」を漢字で書いている例があったなら、それは間違いと思ってよいでしょう。
この「がたい」という言葉自体、もともとは不良が使う言葉と思われていた言葉なので、文章で書く機会自体少ないかもしれませんね。
文章で書く時には「がたい」ではなく「体格」という言葉を使った方が、漢字ですし、しっかりして見えるんじゃないでしょうか。
まとめると
「がたいがいい」の「がたい」という言葉について見てきました。
まとめると
- 「がたい」の由来は2つの説がある
- 「がかい」+「図体」説
- 「架台」→「がたい」説
- 「がたい」に漢字はない
ということでした。
意外と語源のはっきりしていない言葉って多いですよね。
文章に使う機会は少ないですが意外と口にする「がたいがいい」。話のタネなどに使ってみてくださいな。