普段の料理であまり使わないからか、いんげんの茹で方や茹で時間は忘れてしまいがちですよね。
今回はそんないんげんのゆで時間や茹で方、それに筋の取り方について見ていきます。
いんげんの茹で方
いんげんを茹でるときには下のような手順です。
- 軽く水洗いをする
- 筋(すじ)をとる
(根元のへたを包丁で切り落とす) - 塩とともに茹でる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
水洗いし、筋があるかチェック
まずはいんげんをまとめて、軽く水洗いをします。
そのあと、いんげんに筋があるかどうかのチェックをします。
いんげんの筋の見分け方
いんげんはもともとはかたい筋があったのですが、最近では筋のないいんげんも多くなってきましたね。
いんげんに筋があるかどうか確認するためには、まずいんげんの両端をぽきっと折ります。
その時にへたに糸のような筋がついてくれば、それは筋ありのいんげんです。
筋のないいんげんの場合にはすじがなく、へただけがとれます。
筋の取り方(へた)
筋のないいんげんの場合には、へたの部分を包丁でまとめて切り落としましょう。
筋のあるいんげんの場合にはひとつずつ、すじをとっていきます。
いんげんの筋の取り方
まずへたの部分を折り、筋がつながっていることを確認します。
それからそのへたを下のほうへすーっと引っ張っていきます。
筋を取るコツは力を入れすぎず、あわてないこと。
力を入れたり早く引っ張ってしまうと途中で筋が切れてしまい、うまく筋を取ることができません。
ただ、あまりに筋がやわらかい場合には食べても気にならないので、とらなくてもよい場合もあります。
茹で方と茹で時間
さて、下ごしらえが終わったら、いんげんを茹でていきます。
まずは鍋にたっぷりお湯を沸かし、そこに塩を入れます。
塩の量は水1Lで塩大さじ1杯くらいを目安にすると、いんげんのうまみや鮮やかな色が引き出されます。
塩はひとつまみと書いてあるところも多いのですが、「ちょっと多いかな」というくらいが実はうまみや色を鮮やかにしてくれます。
その後、いんげんをお湯の中に入れます。
茹で時間について
いんげんの茹で時間については、量やいんげんの厚みによっても変わります。
2分~3分程度をめやすに、細いものや薄いいんげんは2分、モロッコインゲンなどの厚いものは4分くらいです。
冷凍保存する場合には茹で時間は1分以下がおすすめ。
いんげんをたくさん茹でる場合には、茹で時間にかかわらず、時々箸で混ぜるとよいでしょう。
茹で終わったら
ゆであがったらいんげんを冷水や氷水に落とし、冷まします。
一気に冷やすことで、茹であがってからも色があざやかに仕上げることができます。
いんげんをざるにあげたまま冷まそうとすると、色が悪くなってしまうこともあります。
また、冷水でさましたあとにはすぐにざるにあげましょう。
水の中でいんげんを放置していると栄養が流失したり、水っぽくなってしまったりするので注意が必要です。
そのあと用途に合わせて切ったり、いためたりと調理をすることができます。
ちなみに、いためものに使う場合にも下ゆでをしてからのほうがお勧めです。
いんげんを冷凍保存する場合
いんげんを冷凍保存する場合には、上に書いたように茹で方・茹で時間にも注意が必要です。
冷凍する場合の茹で時間は短い人では20秒~1分くらいです。
普通に使う場合と同じく2~3分の茹で時間だと、解凍した時にびちゃっと水っぽくなってしまうので注意しましょう。
生で保存するよりも軽くゆでてからのほうが色や風味を保つことができます。
冷凍保存したいんげんを使う場合には自然解凍か流水で解凍するのがよいでしょう。
いんげんの調理法
茹で時間を忘れてしまうほどあまり使わないイメージのあるいんげんですが、実はいろいろな調理法があります。
代表的なものでは、下のようなものがあります。
- いためもの
- パスタの具材
- サラダや胡麻和えなどあえ物
- 素焼き
- 煮物
- 肉料理・魚料理のつけあわせ
あざやかな緑色なので、料理に使うだけで彩りがきれいになりますね。
独特の食感なので料理のアクセントにもなります。
個人的にはそぼろ・いり卵とともに三食丼にして食べるのがお気に入りです。
いんげんは筋肉疲労回復や夏バテの防止にも最適で、食物繊維は便秘解消もしてくれるなど健康にもよい食材。
これを機に、普段の生活でもいんげんを多く食べてみてはいかがでしょうか。
終わりに
いんげんの茹で方や茹で時間、それに筋の取り方などについて見てきました。
嫌いなわけではないけどあまり食べない食材は、調理法や茹で方などもついつい忘れてしまいがちですよね。
少しでも参考になったならば幸いです。